2025.02 Spring Founders Program 08

趣旨・目的

北大テックガレージ(HUTG)Spring Founders Program(SFP)は,モノづくりを通して学生自らが世の中にプロダクトを提案することを目指した2ヶ月間のプログラムです。世の中に新たな価値を生み出すことに挑戦する技術系プロジェクトを応援します。

世の中の多くの新製品と同様に,多くの挑戦的なプロジェクトは失敗します。本プログラムは失敗しても良く,挑戦を続ける限り活動資金の返済義務は負いません。

本プログラムに採択された場合,以下のことが可能となります。

  • 企業が用意した課題を解決するのではなく,自分たちが自ら考える課題やニーズに応えるプロダクトを自由に作ることができます。
  • 自らのアイデアに基づく技術的なプロダクトをユーザーや社会に対してデプロイすることに挑戦できます。
  • 採択されたメンバーは,SFPを通して,学びと経験,新たなネットワークを作ることができます。

自分たちの技術プロジェクトをやり遂げ,プロダクトを世の中に展開し社会に問うことは,貴重な経験と大切な仲間を得られる機会です。さらに,プロジェクトが成功した場合には,次のステージに挑戦し,大きなリターンを得ることができるかもしれません。HUTGでは、プロダクト開発を行う学生を応援します。

プログラム内容

本プログラムに採択された場合,定例会に参加しながら,テックガレージにてプロダクトを自由に作ることができます。毎週水曜日に行われる定例会では,プロダクト開発に必要な考え方や手法を学ぶ実践的レクチャーに加え,活躍するスタートアップ創業者や投資家を招き,交流する機会を提供します。本プログラムはプロダクト開発を目的とし、起業を目指すプログラムではありません。

提供するもの

  • 利用可能な作業スペース *FMI(フード&メディカルイノベーション)国際拠点棟1階テックガレージ 住所:札幌市北区北21条西11丁目
    詳しくはこちら
  • 機材(3Dプリンター・レーザーカッター・高性能PC・iPad・電子工作機材等が利用可能)
  • 定期的な相談会
  • 同じバッチで切磋琢磨する仲間
  • プログラム期間中の活動資金 (総額最大30万円。開発および使用計画をもとに金額を決定します。活動資金は前期と後期2回に分けて支給し,中間発表時にプロジェクトの継続審査を行い、継続の可否と後期の活動資金額を判断します。)

※ 提供する工作機械や環境は,必要に応じてアップデートしていきます。HUTGでは,皆さんが技術プロジェクトに集中し,開発速度を上げるための環境を提供します。

プログラム実施期間

2025年2月5日(水)から3月26日(水)(約2ヶ月間)

定例会スケジュール(18時~20時 FMI国際拠点棟2階)

日程内容
2月5日(水)DAY1 kick off
2月12日(水)DAY8 プロトタイプ発表
2月19日(水)DAY15 顧客インタビュー・ピッチのコツ
2月26日(水)DAY22 中間発表
3月5日(水)DAY29 PV動画作製講習
3月12日(水)DAY37 PV動画発表会
3月19日(水)DAY44 ゲスト講義
3月26日(水)DAY51 最終発表
※各回ゲストによる講義等があります。定例会は、基本メンバー全員の参加となります。

応募条件

  1. 北海道大学の在学中の学生 (学部生,修士課程,博士課程,専門職学位課程) がリーダー (またはリーダーのうちの一人) であるチームに限ります。また参加メンバーも、大学に在学していることが条件です。チームメンバーは、2人以上4人以下をお勧めします。(休学中の学生は対象外)
  2. 本プログラムでは,技術的な要素を含むプロジェクトを支援します。次のようなプロジェクトは対象としません。
    ・顧客の存在しないメディアアート・生物や材料開発そのものを対象とした研究開発
    ・想像上のユーザーの、想像上のニーズに基づくプロダクト
    ・テクノロジの関わらないサービス
    ・ビジネス主体のプロダクト
  3. チームに最低一人以上のエンジニア(手を動かせる人)がいることが必須です(エンジニアは多ければ多いほど望ましいです)。
  4. 開発に必要な技術を有し、自分たちで開発することができることが条件です。
  5. 特別の理由がない限り,メンバー全員がプログラム期間中に開催される毎週水曜日の定例会に参加してください。
  6. 本プログラムでは、中間発表で審査を行い、通過チームのみ開発を続けることができます。
  7. 事前に、web相談会に参加することを推奨します。
  8. すでに起業しているチームは応募できません。
  9. 本プログラムに参画する学生で,財団法人日本国際教育支援協会が取り扱う「学生教育研究災害傷害保険」及び「学研災付帯賠償責任保険」に加入していない方は,プログラム開始までに必ず加入してください。
  10. 過去に参加したHUTG(SFP)と同一のプロダクトでの申請はできません。

応募締切・方法(応募から開始までのプロセス)

2025年1月5日(日)12:00(JST)までに応募フォームから応募してください。(追加募集)

全ての応募者(チーム)に対して,応募締切から1週間以内に書類選考の選考結果と,面接の日程調整のご連絡をいたします。面接は20分程度の対話形式で行います。資料は必要ありませんが,伝わりにくいプロダクトの場合,それらをうまく伝えるための資料の準備をお勧めします。ラフスケッチ,プロトタイプのデモなどでも構いません。

応募フォームでは以下の項目について記述をお願いするため,Word等で下書きをしてからオンライン上のフォームに記入することをおすすめします。

  • 代表者のメールアドレス
  • チームメンバー (名前,メールアドレス,大学,学部,学科,年次)
  • チームメンバーの関係性
  • プロジェクトのアイデアの詳細
  • 作るものを一言でいうと
  • なぜこのアイデアを選んだのですか? なぜあなたなのですか? (専門性などがありますか?) なぜ今やるべきだと思いますか?
  • あなたのプロジェクトはどのような課題(ニーズ・社会課題など)を解決しますか?想定される顧客(お金を出してでもそのプロダクトが欲しいと思うユーザー)を教えて下さい
  • 最終的なゴールとプログラム期間中(2か月間)のゴール、開発スケジュール、教えて下さい
    どういったスケジュールでこの2ヶ月で、何をどこまで完成させるか)
  • プログラム期間内(2か月間)の開発目標を明確にし、開発計画に応じた具体的な予算計画を立ててください(いつ頃、どれくらいの金額を、何に使用するか)
    【記入例】(2月)人感センサー:20,000円、温度センサー:5,000円、Raspberry Pi 4:5,000円、塩ビパイプ:2,000円 (3月)アルミ板:3,000円、ステッピングモーター:6,000円、・・・
    ※ノートPCやタブレットなどは原則貸し出しますので、ウェブページに掲載されている物品リストを確認して下さい
  • 過去の技術プロジェクトの経験
  • プログラム期間中,既に他の予定が入っている場合は,その概要を教えてください
  • なぜ応募しようと思ったか簡単に教えてください

審査方法と採択予定件数

  • 応募締切後に書類選考を行い,書類選考通過者(チーム)には,面接選考を実施いたします(※応募フォームの記入項目は全て審査の対象となります)。
  • 本プログラムの採択チーム数は5チーム程度を予定しております。

募集するプロジェクトについて

  • 応募いただく技術プロジェクトのテーマに限定はありません。Web やモバイルアプリ以外の技術プロジェクトも積極的に募集しています。
  • ビジネス化が可能かどうかは応募の段階では問いません。
  • 必ず技術的な要素を含んだプロジェクトにしてください。また期間中に最低限プロトタイプを作り,それをユーザーや社会にデプロイすることを前提として考えてください。
  • 本プログラムでは,まっとうなアイデアよりも,我々が聞いたことも見たこともないアイデアを求めています。
  • 失敗しても構いません。たくさんのユーザーがほどほどに好きなプロダクトよりも,ほんの少しのユーザーが深く愛してくれるようなプロダクトを提案してください。
  • 本プログラムでは,世間の流行りから少し離れた新しい領域への,おもちゃのようなものから始まるプロジェクトを積極的に求めています。

過去のプロジェクト例)
・LLMを用いたAIによるゲーム配信
・VR・ARでのタスク作業に適したトラックボールマウス
・AutoGPTによる、認知症の生活における意思決定支援システム
・3Dスキャン技術と立体視プロジェクターによるバーチャル不動産内見装置
・デスクワーカーの集中度合いを可視化してコミュニケーションと生産性を上げるARアプリ
・IoT工具ベンディングマシン
・フロー化学を安価に始めるために必要な機材のセット
・生成AIによる認知症フレンドリーな読書コンテンツとハードウェア
・メイクを再現したARフィルターによる誰もがなりたい自分を探せるARアプリ
・自動でTシャツを畳むロボット
・自律的に海洋ごみを回収するロボット
・OCRを活用したARグラスのアプリ開発
・高齢者向けオンライン将棋盤
・祭り運営を支援するアプリケーションの開発
・生成AIを用いた生活アシスタント
・エッジAIを用いた漏水調査機器の開発
・洋酒樽製造におけるDX化
・熱伝導を利用した金属容器用の液面センサ
・日本語を介さない英会話を上達させるLLMアシスタント

FAQ

  • Q. 他のコンテストに出したものも応募できますか?

    A.

    はい、応募可能です。

  • Q. ここで作ったものを他のコンテストに出すことは可能ですか?

    A.

    はい、可能です。むしろ推奨しています。

  • Q. 留学生も参加できますか?

    A.

    はい、参加可能です。定例会は日本語での開催になります。

  • Q. 資金はいつ入りますか?

    A.

    基本的にはプログラムスタート時にお渡します。ただし、開発資金は2回に分けて段階的に支援します。

  • Q. 途中でドロップアウトすることは可能ですか?

    A.

    可能です。プロジェクトが失敗すること自体は構いません。ただ学びのある失敗をするように努力してください。

  • Q. 学振を取っていますが、参加可能ですか?

    A.

    本プログラムの活動費は人件費としてではなく調査費もしくは開発経費として提供されるものです。学振の研究専念義務と照らしあわせてご考慮ください。

  • Q. 他の活動やインターンと並行して受けられますか?

    A.

    はい、可能です。ただし出来る限り多くの時間を自分自身のプロジェクトに使うことをお勧めしています。期間中の時間の使い方の詳細は面接の際に伺わせていただきます。

  • Q. どの程度の時間を使うことを想定していますか?

    A.

    支援対象となる方は、可能なかぎり多くの時間を自分自身のプロジェクトに当てていただくことを想定しています。

  • Q. 起業や会社設立が必須ですか?

    A.

    いいえ。本プログラムは技術プロジェクトや製品開発を行なうプログラムですので、プログラム期間中の起業や会社設立は推奨していません。

  • Q. 詳細なビジネスプランは必要ですか?

    A.

    いいえ、必要ではありません。ただし初期ユーザーからお金を貰う方法は考えて下さい。

  • Q. サービス業や小売業は可能ですか?

    A.

    はい、可能です。ただしテクノロジーが関わることが必須です。

  • Q. 応募を修正できますか?

    A.

    同じメールアドレスで再度提出してください。最新のものを考慮します。

  • Q. 複数応募は可能ですか?

    A.

    いいえ、できません。代表者一人につき一つのアイデアの応募のみとなります。

  • Q. チームでの参加は必須ですか?

    A.

    必須では有りませんが、チーム参加を強く推奨します。ただ理想的には2, 3人のメンバーでチームを組んでの参加をおすすめします。

  • Q. 相談会への参加は応募に必須ですか?

    A.

    必須では有りませんが、参加をおすすめします。別途個別に相談もできますので、下記までご連絡ください。

お問い合わせ先

北海道大学 北大テックガレージHUTG運営チーム
e-mail: hutg(at)gfc.hokudai.ac.jp

主催・協力

  • 北海道大学技術支援・設備共用コアステーション(CoSMOS)/グローバルファシリティセンター(GFC)
  • 北海道大学大学力統合URA本部
  • 北海道大学大学院教育推進機構リカレント教育推進部
  • 連携:東京大学本郷テックガレージ
    *本プログラムは、東京大学本郷テックガレージの協力のもと連携して立ち上げたプログラムです。